01日目
白蘭が眼を覚ましたので点滴に追加して普通の食事を食べさせることにした。まだ身体の事を考えてお粥にして玉子を混ぜてやると喜んで食べる。

「ごはんおいしいねー」

と三食ともしっかり食べてくれたので一安心。ただ食器が10年前の俺が使ってたのしか無いので白蘭には気持ちデカすぎたようだ。本人から文句は出なかったが明日にでも子供用の食器を見に行こう。

(ついでに服とか布団も揃えないとな)



02日目
白蘭が昼寝してる間に子供用の食器を買いに行った。未来の白蘭が花が好きだったから可愛らしい花の絵のついた食器セットわ買ったが・・・流石に女の子向けすぎたかと買ってから気付く。白蘭に見せてから気に入らなかったら買い直そうと思いながら家に帰ったら昼寝から起きた白蘭が俺を探して部屋中を蒼い顔をしながらうろうろしていた。

「ひっく…またおるすばんかとおもった…」

って帰ってからずっと俺にくっついて離れようとしない。…なんか悪いことしちまったな。夕食のときに買ったばかりの食器を使ったら白蘭はすごく喜んでやっと不安そうな顔から笑顔になってくれた。出来る限り白蘭に留守番させないようにしよう。

(自分用というのが嬉しいらしく柄は問題無いようだ)


03日目
先日に引き続き今日も白蘭関係の買物。昨日のことがあるので白蘭も一緒に出かける。ただ病み上がりの心配があるので店内は子供用カートで移動した。

「ぼく、うんてんしゅー」

白蘭は車の形のカートが気に入ったようで買物よりもカートのハンドルを回すのに夢中だった。やっぱり男の子だなと見てて思う。それでも布団の柄は昨日の食器と揃えて花の絵のが良いらしい。白蘭のリクエストにそった子供用の布団を探すと買い揃えて帰った。

(花の絵が気に入ったのか?)


04日目
白蘭は思いのほか回復が早かったらしい。シャマルから今日くらいから食事を普通にもどしても良いと許可が出た。帰ってから祝いがてらにお菓子でも食べさせてやろうと思ったが10年前の俺の家にはお菓子が置いてない。家中の全てを掻き出してなんとか神棚に十代目からホワイトデーのお返しにいただいたマシュマロを発見した。勿体ないが・・・まぁこのまま賞味期限が切れてしまうより良いだろう。

「ましまろ?」

白蘭にわたすと最初は不思議な顔をしていたが一口含むと大喜びで食べ始めた。一袋ペロリと食べたから嫌いでは無いようだ。また機会があったら買ってきてやろう。

(ただご飯が食べれなくなるからオヤツの量は今度から加減しよう)

05日目
今日は白蘭の服を揃えにいく。最低限度は揃えてやらないと流石に可哀相だしな。ただ俺が白蘭の服を選んでたら店員の一人に『綺麗なママで良いわね』と白蘭と声をかけてた。・・・誤解されるのはしょうがない。けどそれからずっと白蘭が俺のことを

「ママ、ママ」

呼ぶようになってしまった。どうしようか・・・これ。少し頭を抱える。

(自然に直ることを期待して良いのか?)


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