|
 |
 |
むかしむかしある所にビアンキと言う名のおば…じゃなくてお姉さんと九代目と呼ばれているおじいさんが仲良く暮らしていました。
この日も朝から九代目は山へ芝刈りに、ビアンキはポイズンクッキングの材料を求めて川へ釣に。ビアンキが川で釣針を垂らしていると川の上の方から大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました。
「なんて大きな桃なの!これなら新しいポイズンクッキングも作れそうだわ」
製作意欲に燃えるポイズンクッキングファイター(仮)ビアンキはそう叫ぶと下流に流れた桃をおって川へ飛び込みます。
そして女性の力とは思えない腕力で巨大な桃をすくいあげるとそのまま上機嫌で家へ持って帰るのでした。
ビアンキが家に帰ると九代目はまだ芝刈りから帰宅しておらずビアンキは誰もいないリビングに巨大な桃を運びました(世界観目茶苦茶)。でん、と広いリビングの中で存在感をアピールする桃。その大きさに惚れ惚れしながらビアンキは台所から鉈を持ってきました。
「さぁ行くわよ!ポイズンクッキング『十戒桃割り』」
そう叫びながらビアンキは鉈を掲げながら大きくジャンプ。落下する勢いとともに桃を中心から攻め込みます。
「・・・手応えあり!」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべるビアンキでしたが少しするとその表情は困惑に変わりました。というのも『十戒桃割り』は名前の通りモーゼの十戒よろしく桃を縦に一刀両断する技だからです。なのに目の前の桃は切れ目があっても裂けることはありません。
「おかしい・・・わね」
確かな手応えを感じたはずのビアンキは再び鉈を切れ目に差し込みました。しかし中心に差し込まれた鉈は一点にくるとその動きを止めます。ビアンキが押しても引いても動くことはなくカボチャを切ってる途中でもどらなくなった包丁のような状態です。
「な・ん・で!う・ご・か!な・い・の!」
リズムにのって鉈に力をこめてみても意味はありません。
リビングの中心で鉈が刺さった巨大な桃。にっちもさっちもいかなくなった状況の中、そのシュールな光景にビアンキは途方にくれてしまいました。
するとどうでしょう。
「・・・うるせ〜ぞ」
呆れたような幼い少年の声が桃の中から聞こえるではありませんか。
巨大な桃だけでも異常な光景なのに中から子供の声まで聞こえてくるなんでシュールの極み。とりあえず何が来ても良いように『溶解さくら餅』を構えるビアンキ。そしてビアンキが構えたのと同時に桃は音をたてて真っ二つに割れたのでした。
「たく・・・五月蠅いぞ、お前。昼寝ができねーじゃねーか」
ふぁ〜と欠伸混りの声がに桃の中から聞こえます。そして声と共に現われたのはなんと黒い髪と瞳の赤ん坊だったのでした。
こうして桃から生まれた赤ん坊はリボーンと名付けられビアンキと九代目は我が子のように大事に育てました。
しかしそんなある日の事です。立派な赤ん坊に成長したリボーンはビアンキ達二人に言いました。
「俺は鬼が島に行くぞ」
その言葉にビアンキと九代目は顔を見合わせて驚きました。大事なリボーンを遠く離れた鬼が島に行かせる不安もありますが、昔はおとなしく鬼が島に住んでいた鬼達がここ最近の鬼達は人里を襲っては悪さばかりしてるというのは有名な話。そんな悪評高い鬼の住む島にリボーンを向かわせるなんて不安でなりません。
「危ないわ」
とビアンキ。
「そうだ。危険だよ」
と九代目も心配して言いますがリボーンの決意は固いようです。
「なんて言われても俺は行くぞ」
リボーンはそう言うと隣の部屋に声をかけました。
「こいつを家に帰してやらなきゃだからな」
リボーンの言葉につられてビアンキ達の前に現われたのは小さな人影。赤ん坊より一回りだけ大きなその影は銀の髪から小さな角を覗かせた子供の鬼でした。
「うぇ・・・ひっく・・・」
怯えながらビアンキと九代目を見比べる子鬼。涙をポロポロ流す姿に庇護欲をかられたビアンキは口を開きます。
「リボーン、この子は?」
「ハヤトって名前の鬼のガキだぞ。悪い人間に捕まって逃げてきたところを連れてきたんだ」
「そう・・・」
「まだ小さくて鬼が島への帰り方も分からないって泣いてたんだぞ。また人間に捕まる恐れもあるから一人で行くのも嫌みたいだしな」
「なるほど・・・な」
しみじみと語ると九代目はうんうんと頷きます。どうやら九代目も泣いているハヤトに絆されたようです。
困っていれば人間も鬼も関係無い。事情を知った九代目は懐の広さを見せつけるとビアンキを説得してリボーンを送りだすことに決めたのでした。
翌日、九代目とビアンキに見送られ旅にでたリボーンとハヤト。
ビアンキから餞別にわたされた『ポイズンきびだんご』を腰から下げたリボーンは原作よろしく猿のツナ、鳥の雲雀、犬の骸をお供に加えながら一路、鬼が島を目指します。
「ていうか仲間にならないと解毒剤くれないってのは脅しだよね・・・」
「見た目に騙されて口にいれたのが運のつきだったよ」
「クフフ、流石の僕も人の手で地獄巡りをさせられる日が来るとは」
楽しげに手を繋いで進めリボーンとハヤトの背後でお供の動物達が俯きながらぼやきます。どうやら仲間になるさい色々物騒なことがあったようですがツナ達の遠い視線に全てを悟ってあげましょう。
「おぃてめーら!」
リボーンの声に三人は顔をあげました。
すると場所は早くも海岸。目の前には一隻の船。遥か彼方には鬼が島が見えました。
「ちょ!展開早くない!?」
思わず突っ込むツナ。しかし原作でも旅の途中はあまり語られてないので仕方がありません。
「ずべこべ言わずに行くぞ。さぁ漕げ」
「え?俺が漕ぐの(汗)」
「赤ん坊の俺が船が進めさせられる長さのオール持てるわけねーだろ。ハヤトに任せたらいつ着くかわからねーし」
「雲雀さんは・・・」
「僕は今回は鳥だから。羽根でオールを握れるわけないだろ」
「骸・・・」
「クフフ・・・クハハハ・・・」
「あーなんか分からないけど、ごめん」
えも知れぬ迫力に明後日を見るツナ。やれやれと諦めオールを握るツナにちょこちょことハヤトが近付いてきました。
「あう・・・は、ハヤトのためにすみません!」
(きゅんv)
ぺこっと頭を下げるハヤトに胸をときめかせるツナ。その様子を見ていた雲雀と骸も胸キュン状態です。
「なにグズグズしてるの。早く行くよ」
「三途の河原で『地獄のわたし』と呼ばれた僕のオールさばきを見せてあげますよ」
おもむろにオールを握りしめるとやる気を出す雲雀と骸。その後、船は無事に出航を果たすと眼にも止まらぬ速さで鬼が島に辿り着いたのでした。
地元の船人は語る。
『拙者の村の一番の漕ぎ手でも鬼が島まで半日以上はかかるんです。なのに普段、船になれていない旅の方・・・しかも動物が鬼が島に2時間で着いたときは拙者、耳を疑いましたよ!しかも漕ぎ手は3匹なんて信じられません!!』
ザザーン・・・。
ぜーはーぜーはー・・・。
鬼が島の港。本人達も知らないうちに世界新を出していた3匹は力尽きて倒れていました。
「ここが鬼が島か」
「はい、ハヤトのお家です!!」
肩で息をするのがやっとな3匹を尻目に元気いっぱいなお子さま達。リボーンは初めて見る鬼が島に、ハヤトは念願かなって帰ってこれた故郷に心を躍らせていました。
「あうあう・・・み、みなさんありがとうございました!」
歓喜に涙を流し頭を下げるハヤト。その姿に臥せっていたツナ達は頭を下げて微笑みます。
「いいんだよ・・・はーはー・・・お、俺達は好きで・・・ぜーぜー・・来たんだし・・・」
「ぜーぜー・・・気にする必要・・・はー・・・なんてないね」
「そ・・・ぜーーぜーー・・・そうです・・・僕達は・・・はーー・・・貴方さえ喜んでくれれば・・・」
格好つけようとしますがまだ息が整ってないため決まりません。けど3匹の心遣いを感じてさらにぽろぽろと涙を流して感謝するハヤト。その時です。
「危ない!」
リボーンがそう叫ぶとハヤトの肩を抱いて岩陰に隠れました。その矢先に飛んでくるナイフ。これには命の危険を感じた3匹は起き上がりリボーンの後を追って隠れます。
「うしししし・・・人間・・・獲物から此処に来るなんて久しぶり〜♪」
「ベル、遊ぶならボスにばれないうちに終わらせなよね。最近のボスはあの子が見つからないからイライラしてるんだ」
「イライラしてるのは俺も同じだっての」
にやりと笑うとベルと呼ばれた鬼はナイフをリボーン達が隠れた岩陰に投げつけます。
「ほら、命が惜しかったら出て来いよ」
「て言っても出てきたら殺すくせに」
「マーモン・・・そんなこと言ったら獲物がますます逃げ出すじゃん」
それはそれで楽しいけど。ナイフを構えながらベルは何処までも楽しそうです。その横でやれやれと溜め息をつくマーモンと呼ばれた子鬼。しかしマーモンはフヨフヨと何もない空間を漂うと突然眉間に皺を寄せてベルに耳打ちしました。
「ベル・・・もしかしたら・・・」
「どうしたの、マーモン」
「ハヤトがいる」
「!!!」
その言葉に反応したのはベルだけではありません。鬼達の会話を聞いていたツナ、雲雀、骸は勿論のこと腕の中にハヤトを隠しているリボーンの耳にもその言葉は入っていました。
「今、ハヤトの名前が出ましたね・・・」
「どうする。ここは出るべきかなリボーン?」
「ちょっと待て」
うーんと考えるとリボーンは岩陰から鬼達の様子を探りました。心なしかさっきよりもさっきが漲ってる気がします。今飛び出すのは危険です。
「ここは鬼が島だがあいつ等がハヤトの味方かわかんねー。もう少し様子を見るぞ」
しかしリボーンがそう言うのが後か先か。鬼はリボーンたちの予想外の行動を始めました。
「ボーーーーースーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その声に耳を塞ぐリボーン達。
ベルとマーモンは島中に響き渡るような大声を張り上げると今度はリボーン達のいる岩場に向かって叫びました。
「もう命の残り時間は後わずかだよ」
笑みを浮かべる鬼二人。その時、大きな地鳴りが鳴り響いたかと思うと上空から巨大ロボが降りてきたのでした。
巨大鬼型兵器モスカ。ただでさえ原作を留めていないお話にさらに世界観をぶち壊すものが登場してきました。
「なんなの・・・あれ」
一面をその巨体の影で覆ってしまうその姿に雲雀は呆れてそれ以上はいえなくなりました。
しかしリボーンは見逃しません。モスカの肩に乗っている4人の鬼達の姿を。
「んもー急に呼び出してどうしたのよ〜」
そう言いながら降りてきたのはオネエファッションの派手な鬼、ルッスーリアでした。
「ボスは忙しいんだ。くだらない用件なら許さんぞ」
次にそう言いながら降りてきたのは個性的なピアスを大量につけた鬼レビィ。
ベルとマーモンはそんな二人に視線で岩陰を指すと再びあの子鬼の名前を出しました。
「ハヤトがいるんだよ」
「しかも人間と一緒にね」
「まぁ!本当なの!?」
「ボ、ボス!!」
動揺する二人の鬼。しかしさっき同様、ハヤトの名前を出されて取り乱したのはここにいる面子だけではありませんでした。
「う”おおおおおおいいいいいい!ハヤトがいるってのは本当か!!!」
ハヤトの名前が出た瞬間に降りてきたのは銀の鬼スクアーロです。スクアーロは持っていた刀を引き抜くと岩陰に隠れているリボーン達に叫びます。
「テメーら!3枚に下ろしてやる!」
「ひぃぃぃいいい!!」
鬼気迫る表情に(一応設定では)気弱なツナは(演技の上で)腰を抜かします。
「どどどどどどどどどうするんだよ、リボーン!!」
「4対6か・・・絶体絶命だな」
「やっぱり悪名高い鬼が島なんか来るんじゃなかったーーーー」
そう叫ぶとツナは滝のような涙を流します。まぁ鬼が島に来なかったら来なかったでポイズンクッキングの餌食になっていたので結果は変わらないのですが・・・。
「おい、テメェら・・・」
その時聞こえてきた地鳴りのような低い声に岩陰の面子は上空を見上げました。声は遥か彼方、モスカの肩の上から聞こえます。
「ボスのお出ましか」
表情をこわばらせるリボーン。
そしてリボーンの予想通り、最後に降りてきたのは一番強面で顔に傷のある鬼、ザンザスでした。
「カスどもが・・・とっととハヤトを寄こしやがれ」
怒りに満ちたオーラを放つザンザス。左右の手に持った銃口を岩陰に向けると怒鳴り声を上げて威嚇します。
「カスども・・・30秒やる。ハヤトをこっちに寄こすんだ」
「うししし・・・じゃあ数えるよー。いーち・・・にーーー・・・・」
怒りの表情を浮かべるザンザスの横で楽しげに数を数えるベル。リボーン達はその姿に顔を見合わせます。
今飛び出しても命取り。しかし戦うための武器もない。ハヤトをわたすにはあの鬼達は危険すぎる(様な気がする)。
「さて、どうしましょうかね・・・」
「棺おけの準備でもしとくか」
「なんで二人とも暢気なのさーーー!」
「うるさいよ、沢田」
「雲雀さんは落ち着きすぎです!!」
「すーぴーすーぴーー」
「この環境下で寝るなリボーン!」
「クハハハハハハハハハハ」
「現実逃避するな骸ーーー!!」
「忙しい奴だね、君」
「だから貴方は落ち着きすぎです!!・・・ってあれ」
ツッコミ疲れたツナでしたが、ふとあることに気がつきました。
「リボーン・・・さっきまでそこにいたハヤトは?」
「え」
「へ」
「あーーーーーーーーーーーーーーー」
岩陰にこだまする大絶叫。いつの間にかリボーンの腕の中からハヤトの姿が消えていました。
「あれ????どこいったのですかあの子は!?」
「出ておいで~噛み殺すよーーー」
「今こそ落ち着いてください雲雀さん!」
「おい、お前ら!ハヤトならあそこだぞ」
リボーンの言葉にいっせいに顔を上げる一同。その先にいたのはザンザスの銃口からリボーン達を守るために立ちふさがっている小さな鬼の姿でした。
「あ・・・あうううう・・・・・リボーンさん達・・・苛めちゃいやです・・・・」
両手を広げて震えながら果敢にリボーンと仲間たちを守ろうとするハヤト。その姿を見たツナは岩陰から飛び出すとハヤトの前に立ちました。
「駄目だ!この子は俺が守るんだ!その為に来たんだ!」
ツナがそう叫ぶと今度は雲雀が翼を広げてザンザス達に向き合います。
「黙ってただやられるのは僕の性分じゃないからね。せめてこの子を守って死ぬくらいはしときたいな」
そう言って微笑む雲雀の前に経ったのは骸の影。
「愛するハヤトのために輪廻を回るのも悪くないですね。まぁまた廻って会えばいい話ですしね」
ハヤトの前に三重にして立ちふさがる3匹のお供。ハヤトはその背中をきょとんとしました。そんなハヤトの肩を抱いたのは我らがリボーンさんの姿。
「お前達だけ格好良いマネはさせねーぞ」
リボーンはそう言うと向き合うような形でハヤトを抱きしめます。
「しょうがねーから俺とこいつらの命お前にやるぞ」
「リボーンさん・・・・」
「こんな形での里帰りになっちまって悪かったな」
口の端をあげて始めて笑ったリボーンの姿に目を丸くさせて驚くハヤト。
「リボーンさん・・・謝らないでください。ハヤトはリボーンさん達と一緒に鬼が島に帰れて幸せでした」
「ハヤト・・・」
その言葉に胸を熱くさせる3匹のお供。しかしその言葉に胸を動かされたのはツナ達だけではありません。
「・・・・・・・・・・・」
リボーンは無言で抱きしめる力を強め
「・・・・・・・・・・・ちっ」
舌打ちをしたザンザスはリボーン達を睨みつけたまま銃を下ろします。
「え?」
「どういうこと」
「なんなんですか」
急なリボ獄展開のみならず急に攻撃をやめた鬼達の態度についていけない3匹。最後までセット扱いされたツナ達は物騒な気配が去ってもお構い無しにほのぼのモードには言ってしまったハヤト達にわけが分からないままただ溜め息をつくのでした。
「おい、帰ったぞ」
「リボーン!待ってたわよ!」
「よく無事に帰ってきたわね!」
ハヤトを無事に帰宅させ、ビアンキ達の所に帰ってきたリボーン。背中には大量の金貨や宝石。その姿に驚きながらも喜びを隠せないビアンキ達はリボーンを抱きしめて祝いの言葉を投げかけました。
「良かった・・・リボーン怪我とかはない?大丈夫?」
「鬼達に何か変なことはされなかったか?鬼が島は危険だっただろ」
「危険・・・ね」
アレからの事を思い出しリボーンはどうしたものかと悩みました。
あれから落ち着いて話をしたところ、どうやらザンザス達とハヤトは知り合いだったようです。ただ一方的にハヤトがザンザスの強面を恐れていた節はありますが・・・(ザンザスはこれにショックを覚えていました)。しかもハヤトはなんと鬼が島の頭。そしてザンザス達がリボーン達に攻撃を加え、鬼が人間達を襲っていたのは頭である大事なハヤトを誘拐されたせいだったのです。
「じゃあ鬼達が荒れていたのは悪い人間のせいだったんだな・・・」
九代目の言葉に頷くリボーン。最初はハヤトを誘拐した犯人と間違えられ威圧的な態度で接してきたザンザス達でしたがハヤトが誤解を解き、リボーンがハヤトを保護してくれた人間だと知るとそれはもう気持ちが悪いくらい親切にもてなしてくれました。他の鬼達も頭であるハヤトが帰ってきたことで平静を取り戻しあれ以降人間達を襲うこともないそうです。
「これで“めでたしめでたし”ね」
微笑むビアンキに意味深に笑うリボーン。
「まだまだこれからだぞ」
そういうとリボーンは持ってきた宝物を置いて再び旅の準備を始めました。
「え、今度は何処に行くんだ!?」
「鬼が島だぞ」
「え、え、ええええ!!???」
状況のつかめないビアンキと十代目。そんな二人を尻目にそうそうに荷造りを終えるとリボーンは本当の結末を語り始めた。
「俺は今日からハヤトと鬼が島に住むぞ。今まで世話になったな」
これが本当に“めでたしめでたし”なんだぞ。リボーンはそう言うとビアンキ達の家を飛び出しました。慌てて追いかけるビアンキでしたがすでにリボーンの姿は無く遥か彼方にリボーンの影が少し見えるだけです。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあこの宝の山は支度金だったのか」
呆然と積み上げられたたからの山に向かって呟く九代目。ビアンキはただ小さくなるリボーンの背中を呆然と見送ることしか出来ないのでした。
こうして桃から生まれたリボーンさんと迷い鬼のハヤトの物語はめでたく幕を下ろしました。
二人は鬼が島でずうっと幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
メイドさんとのメールのやり取りの中で生まれたネタ。どんな流れかは忘れましたが鬼の隼人から桃太郎なリボーンという流れだけは覚えています。しかしなんで鬼の隼人が浮かんだかは永遠の謎ですw
そんな経歴も流れも話としても意味不明作品ですがメイドさんにバババンと捧げさせていただきます!いやはやリボ獄として中途半端でゴメンよー!けどヒビキさん初のちったいリボ様×ハヤトの話ということで多めに見てくださいませvそれではいつも素敵な萌えとネタを提供してくださるメイドさんに愛を込めて贈りますvvv |
|
|
|