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(獄うさぎ1)
ハヤト「きゅー・・・」
骸「おや?どうしましたかハヤト君」
ハヤト「きゅ!骸さんじゃないですか!?どうして此処に??」
骸「此処にって・・・此処は僕の家の会社の撮影所なのですが・・・。
むしろ君がいるほうが珍しいでしょ」
ハヤト「きゅ!そうでした・・・考えことしてたせいで
ご主人様の仕事場に来ていたことを忘れちゃってました」
骸「クフフフ、ハヤト君らしいですね。
けれど考えことですか。これもハヤト君にしては珍しいですね」
ハヤト「・・・・なんだか馬鹿にされてる気がします。
ハヤトだっていっぱい考えたりするんですよ」
骸「すみません、馬鹿にする気はなかったんですよ。
・・・それでいったい何に悩んでるんですか?僕でよければ相談に乗りますよ」
ハヤト「相談・・・きゅー・・・そうですね・・骸さん聞いていただけますか?」
骸「はい、僕でよければ」
ハヤト「実はですね」
骸「はい」
ハヤト「ハヤト、ご主人様のためにご飯を作ってあげたいんです!」
骸「ご飯・・・ですか」
ハヤト「ご飯です」
骸「それはハヤト君が料理を作るってことですよね」
ハヤト「作るって事です」
骸(・・・想像以上に難易度の高い相談でしたね)
骸さん、しょっぱな死亡フラグたちましたw |
(獄うさぎ2)
骸「ハヤト君が料理・・・」
クローム「骸様?どうなさったんですか」
骸「火は・・・危険ですね・・・包丁・・・持たせられません」
クローム「骸様?」
骸「あぁ・・・僕はどうしたらよいのでしょう!!」
クローム「むーくーろーさーまーーー」
(がりんちょ)
骸「・・っつーーー!なんですかクローム!急に爪を立てて」
クローム「急じゃないです。ずっと呼んでました」
骸「あぁ、そうでしたか・・・すみません。ちょっと考え事をしていたので」
クローム「考え事ですか?」
骸「えぇ・・・実はハヤト君が料理を作りたいと・・・・」
クローム「無理ですね」
骸「無理ですよね・・・」
クローム「・・・・・」
骸「・・・・・」
「・・・はぁ」
クローム「すみません。ため息しか出ません」
骸「気にしないでください。僕もです」
悩み進展せず。 |
(獄うさぎ3)
骸「というわけでご飯をリボーン君に食べさせる前に料理教室を開きましょう」
ハヤト「きゅ!料理教室ですか!??」
クローム「当日に付け焼刃じゃ失敗するだけだからね。
先に私たちと練習してから本番に挑もうね」
ハヤト「きゅ〜・・・なるほど納得です」
骸「そ、それではハヤト君、これが・・・ほ、包丁ですよ」
クローム「骸様落ち着いて」
骸「落ち着いていられますか!包丁ですよ!
刃物ですよ!!ハヤト君が危ないじゃないですか」
クローム「けど基本ですから。こればかりは努力してお互い乗り越えましょう」
ハヤト「きゅー・・・」
骸「持ち方に気をつけてくださいね!人にも自分にも向けてはいけませんよ」
ハヤト「は、はいです!」
クローム「それで持ち方はこう」
ハヤト「きゅ」
骸「野菜を刻むときは利き手と逆の手を“猫の手”ですよ」
ハヤト「・・・・」
骸「どうしましたか、ハヤト?急に固まって」
ハヤト「・・・・ハヤト、クロームの手になるんですか?」
クローム「ハヤト、コレは言葉のあやで・・・」
ハヤト「きゅ〜〜?」
骸「・・・分かりました。ハヤト君は“ウサギの手”にしましょう」
ハヤト「きゅ!」
クローム(なんだか先は長そうな予感)
クロームは本物の猫の手w |
(獄うさぎ4)
骸「最初から難しい料理は無理ですからね。
やはり一番初めは野菜炒めから行きましょう」
ハヤト「いため・・・ハヤトは生のお野菜が好きですよ?」
クローム「それじゃあリボーンさんが可愛そうだから・・・。
ハヤトはご主人様に喜んでほしいんでしょ」
ハヤト「そうでした!今回はハヤトじゃなくってリボーンさんに食べてもらうのです」
クローム「そのいきだよ」
骸「じゃあ最初はさっき教えたやり方でニンジンから切っていきましょう」
ハヤト「きゅv」
骸「急に目が輝きましたね。
・・・けど今回は生で食べるわけではないので料理が終わるまで食べちゃ駄目ですよ」
ハヤト「・・・・きゅ〜〜〜」
(とんとんとん)
骸「はい、上手に切れましたね。じゃあ次はキャベツですよ」
ハヤト「きゅ〜v」
骸「・・・生で食べちゃだめですよ」
ハヤト「・・・・・・・きゅ・・・・」
(とんとんとん)
クローム「次はピーマン」
ハヤト「・・・うぅ・・・ピーマンは・・・」
クローム「嫌いなものでも入れようね」
ハヤト「・・・・きゅー・・・・」
(とん・・・とん・・・とん)
骸「分かりやすい反応ですね。それじゃあ最後はたまね・・・」
クローム「!」
ハヤト「!!」
(ぽん!)
骸「どうしました二人とも!?急に動物の姿に戻って!!」
クローム「駄目です・・・骸様・・・好き嫌いより前に・・・
たまねぎは私たちには刺激が強すぎます」
ハヤト「きゅ〜〜〜〜ぅぅぅ」
骸「あぁ!クローム!?ハヤト君!!??だだだだ大丈夫ですか!!??」
(ばたん)
骸「あぁぁぁぁぁ!!???二人ともーーーしっかりしてくださいいいい」
動物にたまねぎは危険です(byたまねぎ中毒) |
(獄うさぎ5)
リボーン「で、これはなんだ」
ハヤト「ぐすん・・・ぐすん・・・きゅー・・・」
クローム「ひっく・・・・ひっく・・・・にゃ・・・」
骸「実はかくかくしかじかで・・・
たまねぎにやられて二人とも涙が止まらなくなってしまいました」
ハヤト「きゅ〜・・・ご主人さまぁ・・・」
クローム「むくろさまぁ・・・」
リボーン「猫がたまねぎを見て泣くとか噂で聞いたことあったけどウサギもなんだな」
骸「動物には危険だった見たいですね。すみません、僕の勉強不足でこんなことに」
リボーン「悪意があったわけじゃないからな。しょうがねーだろ。ほらハヤト」
ハヤト「きゅ・・・」
リボーン「目が真っ赤だな。あんまり泣いてると目が溶けちまうぞ」
ハヤト「きゅ!そそそそそそれは嫌です〜・・・きゅーー」
リボーン「余計に泣いてどうする」
ハヤト「きゅー・・・ご主人さまぁ・・・」
リボーン「まぁ今度はたまねぎを使わない料理を作れば良い。
上手くできたら食わせてくれな」
ハヤト「きゅー・・・頑張ります・・・」
リボーン「じゃあ、骸。世話になったな」
骸「いえ、僕こそすみませんでした」
ハヤト「それじゃあ骸さ〜ん!また料理教えてくださいねー」
・・・・・。
骸「はぁ・・・なんだか野菜炒めひとつで疲れてしまいましたね」
クローム「にゃ・・・骸様・・・」
骸「クロームも落ち着きましたか?」
クローム「食べたわけではないので症状はそれほど酷くはないです。けど、骸様」
骸「何ですか?」
クローム「ハヤト“また”って言ってましたけど次があるんですか」
骸「・・・・・」
クローム「・・・・・」
「はぁ」
骸「クフフフフ・・・先は長いですねぇ」
骸の料理教室。明日はどっちだ! |
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