(1)恋する乙女のイタリアンパンチ(人物紹介編)

むかしむかしある国に可愛らしいお姫様がおりました。
お姫様は隣の国の王子様と深く愛し合っておりましたが、
そのことに嫉妬した悪い魔女がお姫様を連れ去り
呪われた森に住むドラゴンの洞窟へ閉じ込めてしまったのです。

王様や民は嘆き悲しみ、勇敢な騎士はお姫様を助けに向かいました。
しかし何年経っても誰もドラゴンを倒すことは出来ず
お姫様はたった一人、森の奥で自分を助けに王子様が来る待ち続けました。

しかし待ち続けることさらに数年。
王子様はやってきません。
王子様を待つことに疲れたお姫様は、
かつて自分を助けに来た騎士が落としていった剣を拾うと
自らの手でドラゴンを打ち倒しました。
そして自分の足で森を抜け出すと、
そのまま王子様に会いに歩き出したのです。


けどいいの?本当にそれで。




次から本編です。


(2)

■雲雀と隼人は幼馴染■

雲雀「ねぇ、隼人」

獄寺「なんだよ」

雲雀「僕のこと好き?」

獄寺「ぶっ・・・な、なんだよ急に」

雲雀「いや、さっき物置あさったらこんなのが出てきてね」

獄寺「ん・・・どれどれ・・・」


『こんやくとどけ
 ひばりきょうやはごくでらはやととけっこんします』

獄寺「・・・・きたねー字・・・」

雲雀「まぁ、子供のときに書いたからね。
    で、隼人。これはまだ有効なわけ?」

獄寺「ば・・・ばか!子供のときの約束だろ、これ!!」

雲雀「ふーん、隼人は約束を破るんだ・・・」

獄寺「え・・・そ・・そうじゃなくって・・・」

雲雀「昔は“隼人をお嫁さんにしてくれないとヤダーー”って泣いてたくせに」

獄寺「それこそ昔の話だろうがーーー!!!(赤面」

雲雀「・・・じゃあ、今は?」

獄寺「へ?」

雲雀「今、は、どうなの」

獄寺「そ、それは・・・・」

雲雀「それは?」

獄寺「お、俺が雲雀を婿にしてやる」

雲雀「わぉ。あまりの男らしさに涙が出そうだよ・・・」


うちはヒバ獄です。嫁の言動が男らしくてもヒバ獄です。


(3)

■隼人は元マフィア■

雲雀「隼人。僕と離れて暮らしてた8年間。
   イタリアじゃどんな生活してたの?」

獄寺「聞いて驚け!マフィアだ!」

雲雀「冗談は置いといて」

獄寺「冗談じゃねー!本当のことだ!!」

雲雀「そうは言ってもねぇ・・・玉子焼きもまともにつくれないのにマフィアって・・・」

獄寺「玉子焼きとマフィアは関係ねーーーー」

雲雀「手先が器用に越したことはないだろ」

獄寺「そ、そうだけど・・・それでも俺は結構名の知れたマフィアだったんだぞ!」

雲雀「・・・名の知れた?」

獄寺「そうだぞ(えっへん」

雲雀(多分、マフィア界のアイドルと化してたんじゃないか・・・な)


むしろボンゴレのマスコット。


(4)

■隼人は元マフィア2■

ツナ「獄寺くん、みーっつけた!」

獄寺「わ!十代目!?」

雲雀「誰、こいつ」

獄寺「コイツとか言うな!十代目はな未来のゴッドファーザーになられるすごい方なんだぞ!」

ツナ「まぁ、いいからいいから」

雲雀「で、そのすごい人がなんでこんな所にいるの」

獄寺「はっ!そうですよ、なんで十代目が日本に?」

ツナ「獄寺くんを探しに来たに決まってるだろ!
   こんな置き手紙一つで日本に行くんだから俺あわてちゃったよ」


『一身上の都合によりボンゴレ辞めます。お世話になりました』


雲雀「・・・・・隼人?」

獄寺「な、なんだよ」

雲雀「こんな普通の企業の退職届みたいなのでマフィア辞められると思ったの;」

獄寺「辞められないのか!?」

雲雀「・・・・・・」

ツナ「久しぶりだけど、相変わらず見たいだね獄寺くん・・・(苦笑」



綱様上陸です。


(5)

■隼人は現マフィア?■

ツナ「ってわけでイタリアに帰るよ、獄寺くん」

獄寺「え・・・えええ???」

雲雀「君、何勝手に決めてるのさ」

獄寺「そうですよ十代目!流石の十代目の命令でも今回は・・・」

ツナ「駄目、なの?(にっこり」

獄寺「え・・・えっと・・・あの〜・・・」

雲雀「隼人、なに紅くなってるの(怒)。
    とりあえず隼人は僕のだから君はイタリアに帰ってよね」

獄寺「雲雀・・・?」

ツナ「あぁ、貴方が日本での“保護者”さんですか。
   そうですよね。ご挨拶もしないで連れてくのは日本のマナーに反しますね。
   獄寺くんを俺にください。こんな平屋に住むよりも贅沢させて見せますから」

獄寺「十代目・・・・?」

雲雀「そんな血にまみれた金で贅沢したって幸せに慣れるとは思えないね。
   なにより隼人よりも“小さい”体で守ってやろうだなんて笑えてくるよ」

ツナ「今は小さくても成長期ですから、俺?
   あと2〜3年もすれば余裕で追い越しますよ」

雲雀「ふーん。でも僕が君くらいの頃はもう少し大きかったけどね」

ツナ「あははは。大きくったってその頃、実際守ってたのは俺ですから」

雲雀「ふふふふふふ」

ツナ「あははははは」

獄寺「二人が怖い・・・・・」

ツナ「あははは・・・・獄寺くん?」

獄寺「は、はい!?」

ツナ「俺、しばらく日本の学校に通うことにしたよ。勿論、君と同じ中学校ね」

獄寺「へ?ええええええ????」

雲雀「な!?」

ツナ「多分、明日から同じクラスだと思うからよろしくね」

獄寺「は・・・はい」

雲雀(っていうかイタリアに帰れよ・・・)



十代目は同級生(タイトルみたいだ)